マットレスのサイズの選び方｜サイズ表や睡眠の質の関係と注意点を解説

【マットレスのサイズ】基本知識とサイズ表について
【マットレスのサイズ】用途別の選び方について
【マットレスのサイズ】失敗しないためのサイズ選びの注意点
マットレスのサイズと睡眠の質の関係について
【マットレスのサイズ】用途別の選び方やサイズ選びの注意点などまとめ

【マットレスのサイズ】基本知識とサイズ表について

マットレス選びでまず押さえておきたいのが「サイズ」です。

サイズを誤ると、快適な睡眠が得られないばかりか、部屋のスペースを圧迫したり、ベッドフレームに合わなかったりといった問題も生じます。

マットレスにはシングルからキングサイズまでさまざまな種類があり、それぞれに適した使用人数や用途があります。

また、日本のマットレスサイズと海外製品では寸法に違いがあるため、しっかりと比較して選ぶことが大切です。

本記事では、日本で主に流通しているマットレスのサイズ一覧とその特徴、国内外での違い、敷布団やフレームとの相性について、詳しく解説します。

マットレス選びの基礎を学ぶことで、後悔のない購入につなげましょう。

基本知識とサイズ表１・日本の標準的なサイズ一覧と対応人数

日本国内で流通しているマットレスには、一般的に以下のような標準サイズがあります。

それぞれのサイズに適した使用人数や用途を理解しておくことで、失敗のないマットレス選びができます。

サイズ名	横幅（cm）	長さ（cm）	対応人数	特徴
セミシングル	約80〜90	約195	1人	小柄な人や子ども、一人暮らしの省スペースに最適
シングル	約97~100	約195	1人	一般的な一人用サイズで種類も豊富
セミダブル	約120	約195	1人〜1.5人	ゆとりを持ちたい一人用、狭めの二人用にも可能
ダブル	約140	約195	2人	夫婦やカップルに人気
クイーン	約160	約195	2人	より広々と眠りたい夫婦におすすめ
キング	約180	約195	2〜3人	子どもと一緒に寝る家庭に最適

自分の体格やライフスタイルに合ったサイズ選びをすることが、質の高い睡眠への第一歩です。

基本知識とサイズ表２・国内メーカー・海外製でサイズが違う理由

マットレスのサイズは国によって規格が異なるため、海外製品を購入する際には特に注意が必要です。

日本製と海外製では、同じ「ダブルサイズ」であっても横幅や長さに数センチ〜数十センチの差があることがあります。

サイズ名	日本規格（cm）	海外規格（例：アメリカ）（cm）
シングル	97～100 × 195	Twin：99 × 191
セミダブル	120 × 195	Full：137 × 191
ダブル	140 × 195	Queen：152 × 203
クイーン	160 × 195	King：193 × 203

海外製のマットレスは、デザイン性や耐久性が高い反面、国内のベッドフレームやシーツと合わないケースがあります。

購入前に、サイズの確認や対応アクセサリーの有無を必ずチェックしましょう。

基本知識とサイズ表３・敷布団・ベッドフレームとの相性も確認

マットレスを選ぶ際には、敷布団やベッドフレームとの相性も考慮する必要があります。

マットレスのサイズとフレームが合っていないと、ズレや歪みが生じ、寝心地が悪くなったり安全性に問題が出る場合もあります。

組み合わせ	注意点
マットレス × フレーム	マットレスより少し大きめのフレームが理想。狭すぎると収まらない可能性あり。
マットレス × 敷布団	敷布団よりマットレスが大きいと、敷布団がズレる可能性。逆も同様。
マットレス単体使用	床置きするなら、湿気対策としてすのこや除湿シートを併用するのがおすすめ。

快適で安全な睡眠環境をつくるには、マットレス単体だけでなく周囲とのバランスにも配慮することが大切です。

【マットレスのサイズ】用途別の選び方について

マットレス選びにおいて重要なのは、使用する人数や生活スタイルに合わせた「サイズ選び」です。

自分に合ったサイズを選ぶことで、寝返りのしやすさや快適な睡眠姿勢が保たれ、睡眠の質が向上します。

逆に、用途に合っていないサイズを選んでしまうと、窮屈さや体の痛みの原因にもなりかねません。

このセクションでは、一人暮らし、夫婦やカップル、子どもと一緒に寝るケースなど、ライフスタイルに応じた最適なマットレスサイズの選び方を具体的に解説します。

これから新生活を始める方や、家族構成の変化に合わせて寝具を見直したい方にとって、役立つ情報をご紹介します。

用途別の選び方１・一人暮らしにおすすめのサイズは？

一人暮らしの方にとって、マットレス選びはスペースと快適さのバランスが重要です。

ワンルームや1Kの限られた空間では、省スペースで快適に眠れるサイズが求められます。

サイズ名	横幅（cm）	おすすめポイント
セミシングル	約80〜90	コンパクトで省スペース。寝返りが少ない方に最適。
シングル	約97~100	一般的な一人用サイズ。バランスが良く種類も豊富。
セミダブル	約120	ゆったりと眠りたい一人暮らし向け。やや広めの部屋向き。

快適な睡眠環境を維持するには、体格や寝返りの頻度も考慮することが大切です。

寝返りをよく打つ方や、読書やスマホ操作などベッドで過ごす時間が長い方には、シングルよりもセミダブルがおすすめです。

一方で部屋が狭い場合やコンパクトな生活を重視するなら、セミシングルでスペース効率を高めるのも一つの手です。

用途別の選び方２・カップル・夫婦で使うならこのサイズ

2人でマットレスを使用する場合は、お互いが快適に眠れるだけの幅が必要です。

特に寝返りや就寝時間が異なるカップル・夫婦には、十分な広さのマットレスを選ぶことで、互いの眠りを妨げずに済みます。

サイズ名	横幅（cm）	快適度	おすすめの利用状況
ダブル	約140	やや狭い	密着して眠るカップルに◎、やや窮屈に感じることも
クイーン	約160	標準的に快適	十分な広さで干渉を減らせる。ゆとりある空間が欲しい方に最適
キング	約180	非常に快適	子どもが増える予定がある方や、大柄なカップルに◎

2人で快適に寝るための理想の横幅は160cm以上とされており、クイーンサイズ以上が推奨されます。

寝返りが激しい方や、睡眠中にお互いの動きが気になる方には、キングサイズを選ぶことでストレスを軽減できます。

用途別の選び方３・子どもと一緒に寝たい人のベストな選び方

子どもと一緒に眠る場合には、安全性と広さのバランスが重要です。

添い寝をする際には、子どもが落ちないように配慮しつつ、3人が寝られるだけの横幅が必要になります。

家族構成例	推奨サイズ	おすすめ理由
大人1人＋子ども1人	クイーン	十分な幅で安全に添い寝ができる
大人2人＋子ども1人	キング	3人でもゆったりと眠れる。寝返りの自由度も高い
大人2人＋子ども2人以上	ワイドキング等	寝具の拡張が可能。家族の成長にも対応可能

子どもは成長とともに動きが活発になるため、マットレスに十分な横幅があることが安心感につながります。

また、布団との併用やマットレス2枚を並べて使用する「ツインスタイル」も、家族構成に応じた柔軟な選び方として人気があります。

【マットレスのサイズ】失敗しないためのサイズ選びの注意点

マットレスを購入する際、「サイズ」は快適な睡眠を得るための最も重要な要素の一つです。

しかし、価格や見た目だけで選んでしまうと、設置できない・寝づらい・搬入できないといった失敗につながることもあります。

とくに日本の住宅事情では、部屋の広さや動線、寝る人の体格や生活スタイルに応じた選び方が求められます。

このセクションでは、マットレスサイズ選びで後悔しないために、事前に確認すべきポイントを詳しく解説します。

計測ミスやサイズの思い込みによるトラブルを防ぎ、納得のいく購入を目指しましょう。

サイズ選びの注意点１・部屋の広さとベッドの設置スペース

マットレスのサイズは、快適な睡眠だけでなく部屋全体の使いやすさにも影響します。

特にワンルームや狭い寝室では、設置スペースの確保が重要です。

マットレスと壁の間には、最低でも50〜60cm程度の通路幅が必要とされています。

マットレスサイズ	横幅（cm）	推奨設置スペース（目安）
シングル	約97	約200×200cm以上
セミダブル	約120	約220×200cm以上
ダブル	約140	約240×200cm以上

部屋の広さに対してマットレスが大きすぎると、家具の配置や動線が制限されてしまいます。

また、ドアやクローゼットの開閉の邪魔になることもあるため、必ず「ベッドを設置した後の動線」を想定してサイズを決めることが大切です。

部屋の広さとベッドの設置スペース・４.5帖の部屋のレイアウト図

シングルサイズだと、家具を配置しても、まだ余裕がありますね。

セミダブルサイズでは家具を配置した場合、家具の開閉にはギリギリかも

ダブルサイズでは家具を配置した場合、家具の開閉には、きゅうくつな感じ

4.5帖の部屋では、シングルサイズがもっとも適しています。

家具の配置を考えると、セミダブルサイズでは、ちょっと狭く感じ、ダブルサイズになると、家具の開閉には、ちょっと不便さを感じます。

部屋の広さとベッドの設置スペース・６帖の部屋のレイアウト図

シングルサイズでは家具を配置しても、充分な余裕があります。

セミダブルサイズでも、家具を配置しても、まだ余裕があります。

６帖の部屋では、シングルからダブルサイズまで家具を配置しても、余裕があります。

部屋の広さとベッドの設置スペース・８帖の部屋のレイアウト図

８帖になるとダブルサイズでも、家具の配置やテーブルを置いても余裕があります。

ツインサイズでも家具を配置しても、ちょうどいい感じです。

シングル+セミダブルサイズのツインも家具を配置しても大丈夫です。

８帖の部屋になりますと、ダブルサイズまでは余裕で置けます。

さらに、「シングル+シングル」のツインサイズや「シングル+セミダブル」のツインサイズでも余裕があり、いろんな使い方ができます。

サイズ選びの注意点２・寝相や体格に合った幅を選ぶコツ

マットレスの幅は、睡眠中の動きや体格に合わせて選ぶことが快眠のポイントです。

狭いマットレスでは、寝返りが打ちにくく、無意識に姿勢が崩れて睡眠の質が低下する恐れがあります。

体格・寝相タイプ	推奨サイズ	理由
小柄で寝返りが少ない	シングル	コンパクトでも十分に快適
標準体型で寝返りが多い	セミダブル	幅に余裕があり、自由に寝返り可能
大柄・動きが多い	ダブル以上	狭さを感じず、ストレスフリーな睡眠が可能

特に身長が高い方や肩幅が広い方は、幅だけでなく長さも重要です。

一般的なマットレスの長さは195cmですが、200cmを超えるロングサイズの取り扱いがあるメーカーもありますので、体格に合わせて検討しましょう。

サイズ選びの注意点３・搬入経路や設置場所も要チェック

意外と見落としがちなのが、マットレスの搬入経路の確認です。

せっかく理想のサイズを選んでも、玄関・階段・廊下・ドアなどの通路幅が足りなければ、部屋まで運べないという事態になりかねません。

チェックポイント	最低必要幅（目安）	備考
玄関・室内ドア幅	65〜80cm以上	開き戸・引き戸の構造も確認
階段幅（回り階段含む）	80cm以上	大型サイズは折りたたみ可能なタイプを選ぶと安心
エレベーター内寸	200×100cm以上	キングサイズ以上は運搬業者の確認が必要な場合もあり

特にマンションやアパートでは、搬入ルートの制限が多いため、事前の計測と業者との打ち合わせが重要です。

また、圧縮梱包や折りたたみタイプのマットレスなら搬入しやすく、設置後に自然に復元するため、狭い空間にも適しています。

マットレスのサイズと睡眠の質の関係について

マットレス選びにおいてサイズは軽視されがちですが、快適な睡眠を得るためには非常に重要な要素です。

実際に、「寝返りがうまく打てない」「パートナーと接触して目が覚める」といったトラブルは、サイズが原因であることが少なくありません。

適切なサイズのマットレスは、睡眠の質を大きく左右するため、使用人数や体格、ライフスタイルに合わせた選択が必要です。

この章では、マットレスの幅と睡眠への影響、複数人での使用時に快適さを保つための広さ、そして自分に合ったサイズ選びの効果について詳しく解説します。

サイズと睡眠の質の関係１・マットレスの幅が狭いと睡眠にどう影響する？

マットレスの幅が狭いと、寝返りが制限されて体圧が分散しにくくなるため、筋肉や関節に負担がかかりやすくなります。

結果として、眠りが浅くなり、夜中に目が覚めたり、朝起きても疲れが取れなかったりする原因となります。

幅の目安（1人あたり）	快適さの評価	睡眠への影響
約80cm未満	△	寝返りに必要なスペースが不足し熟睡しにくい
約90〜100cm	◯	一般的に快適、標準的な睡眠スタイルに適している
約120cm以上	◎	十分なゆとりでストレスなく寝返りが打てる

体の自然な動きを妨げないだけの幅があることが、深い睡眠の鍵となります。

特に寝返りが多い人や敏感な睡眠タイプの方は、幅に余裕のあるサイズを選ぶことで質の高い睡眠が得られやすくなります。

サイズと睡眠の質の関係２・パートナーや家族と使う際の快適な広さとは

2人以上でマットレスを使用する場合、それぞれがストレスなく眠れる広さの確保が重要です。

隣の人の動きで目が覚めたり、体がぶつかることで睡眠が中断されるリスクがあります。以下に複数人で使用する際の推奨サイズをまとめました。

使用人数	推奨サイズ	理由
夫婦2人	ダブル以上〜クイーン	各自に約70cm以上の幅が確保でき、干渉が少ない
大人＋子ども1人	クイーン〜キング	子どもの寝返りに対応できる余裕がある
家族3人以上	キング〜ワイドキング	ゆとりある睡眠環境を保てるが、部屋の広さに注意が必要

快適な広さは「1人あたりの幅×人数」で計算するのがポイントです。

お互いの体格や寝相も考慮し、夜中に接触せずに眠れるサイズを選びましょう。

サイズと睡眠の質の関係３・自分に合ったサイズで得られる睡眠の質の変化

自分にとって適切なマットレスサイズを選ぶことで、心身ともに深く休息できる質の高い睡眠が実現します。

適切なサイズのマットレスは、睡眠中の無意識なストレスを軽減し、寝返りの回数を減らす効果もあるといわれています。

サイズ適合度	睡眠の質	具体的な変化の例
合っていない	△ 浅くて中断されやすい	朝の倦怠感・肩こり・夜中の目覚めが増える
やや狭い	◯ 多少の影響あり	時折目が覚める・動きにやや制限を感じる
最適	◎ 深く長く眠れる	朝スッキリ・熟睡感あり・中途覚醒が減少

最適なサイズのマットレスを使うことは、まるで睡眠の質をワンランク上げる投資のようなものです。

寝具の中でも最も体に直接影響を与えるマットレスだからこそ、サイズ選びは慎重に行いましょう。

【マットレスのサイズ】用途別の選び方やサイズ選びの注意点などまとめ

マットレスのサイズ選びは、快適な睡眠を得るために欠かせない大切なポイントです。

小さすぎるサイズを選ぶと、寝返りが打ちづらく、パートナーと一緒に寝る際もストレスが増加します。

逆に大きすぎるサイズは、部屋のスペースを圧迫したり、搬入が困難になるといったデメリットも考えられます。

以下に、これまでご紹介した選び方のポイントを簡単に表にまとめました。

用途・状況	推奨サイズ	注意点
一人暮らし	シングル・セミダブル	体格や寝相によってはセミダブルがおすすめ
カップル・夫婦	ダブル〜クイーン	それぞれの寝返りスペースを確保すること
子どもと一緒に眠る場合	クイーン〜キング	子どもの動きを想定し広めを選ぶ
部屋が狭い	シングル・セミダブル	設置スペースの事前確認を忘れずに
広さに余裕がある	クイーン〜キング	心地よさを追求するなら広めが◎