【マットレススプリングとは】選び方・種類・違い・メリットを解説

マットレススプリングの選び方で失敗しないためのポイント
マットレススプリングの種類とそれぞれの特徴を比較
マットレススプリングのメリット・デメリットとは？
マットレススプリングとウレタンとの違いを比較
【マットレススプリングとは】選び方や種類などまとめ

マットレススプリングの選び方で失敗しないためのポイント

スプリングマットレスは、快眠や体のサポート力に優れた寝具として人気ですが、種類や構造の違いを知らずに選ぶと「体に合わない」「腰が痛くなる」といったトラブルも起こりがちです。

特に、腰痛や寝苦しさに悩む方にとっては、自分に合ったマットレス選びが睡眠の質を大きく左右します。

ここでは、初心者の方にもわかりやすく、スプリングマットレスを選ぶ際に押さえるべき3つの重要なポイントを解説します。

選び方ポイント１・体格や寝姿勢に合った硬さの選び方

スプリングマットレスを選ぶ際、まず注目したいのが「硬さ」です。

硬さは、体格や寝姿勢によって合う・合わないが大きく分かれます。

自分に合わない硬さを選ぶと、腰や肩への負担が増し、痛みや寝苦しさの原因になってしまいます。

体格・寝姿勢	おすすめの硬さ	理由
小柄〜標準体型・横向き寝	柔らかめ〜中間	肩や腰の沈みを吸収しやすい
標準〜大柄・仰向け寝	中間〜やや硬め	背中と腰をしっかり支える
大柄・うつ伏せ寝	硬め	胸部や腰が沈みすぎず安定する

特に腰痛がある方は、沈みすぎるマットレスよりも体を均等に支える中間〜やや硬めのタイプがおすすめです。

体格だけでなく、普段どの姿勢で寝ているかを意識して選ぶことで、体への負担を軽減できます。

選び方ポイント２・コイルの種類による寝心地の違い

スプリングマットレスは、内部に使われているコイルの種類によって寝心地が大きく異なります。

主に「ポケットコイル」「ボンネルコイル」「高密度連続スプリング」の3種類があり、それぞれの特徴を知ることで、より自分に合った寝心地を選びやすくなります。

コイルの種類	特徴	向いている人
ポケットコイル	コイルが独立して体にフィットしやすい	腰痛がある方、横向き寝が多い人
ボンネルコイル	面で支える構造で硬めの寝心地	仰向け寝や硬めが好みの人
高密度連続スプリング	耐久性と通気性に優れ、コスパ良好	汗をかきやすい人や通気性重視の人

腰痛がある方は、体圧を分散しやすいポケットコイルがおすすめです。

一方で、しっかりとした反発力を求める方にはボンネルや高密度タイプも選択肢になります。

コイルの違いを理解し、自分の体と睡眠環境に合ったものを選びましょう。

選び方ポイント３・購入前にチェックすべき通気性と耐久性

見落としがちですが、スプリングマットレス選びで重要なのが通気性と耐久性です。

これらは快適な睡眠環境を保つうえで欠かせない要素であり、湿気やへたりによる不快感や腰痛の悪化を防ぐカギとなります。

比較項目	高密度連続	ポケットコイル	ボンネルコイル
通気性	◎（通気良好）	○（構造による）	◎（空気が抜けやすい）
耐久性	◎（一体構造）	○〜◎（コイル数に依存）	○（強度あり）

通気性が悪いとカビやダニの原因となり、特に湿気が多い地域や寝汗をかきやすい方には要注意です。

また、長く使うほど劣化しやすいマットレスだからこそ、耐久性の高さも購入前に確認しておきたいポイントです。

構造や素材の違いが日々の快眠に直結しますので、慎重にチェックしましょう。

マットレススプリングの種類とそれぞれの特徴を比較

スプリングマットレスにはさまざまな種類があり、それぞれの構造や寝心地、耐久性には明確な違いがあります。

特に腰痛や体の疲れに悩んでいる方にとっては、スプリングの違いが快眠に直結します。

しかし、見た目だけでは分かりづらく、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

ここでは代表的なスプリング構造を比較しながら、それぞれの特徴と選び方のポイントをわかりやすくご紹介します。

種類と特徴１・ポケットコイルとボンネルコイルの違い

ポケットコイルとボンネルコイルは、スプリングマットレスの中でも特に人気のある2種類です。

それぞれ構造が大きく異なり、寝心地やサポート力にも差があります。

項目	ポケットコイル	ボンネルコイル
構造	コイルが独立して袋に包まれている	コイルが連結し一体型
寝心地	体にフィットして沈みやすい	均等に体を支え、硬め
向いている人	腰痛・横向き寝の人	仰向け寝・硬めが好きな人
振動の伝わり	少ない（静か）	多め（きしみやすい）

ポケットコイルは体圧分散に優れており、腰や肩の負担を軽減したい方におすすめです。

一方で、ボンネルコイルは通気性が高く、寝返りがしやすい構造のため、しっかりした寝心地を好む方に適しています。

寝姿勢や好みに合わせて選ぶことで、より快適な睡眠環境を整えることができます。

種類と特徴２・高密度連続スプリングのメリット

「高密度連続スプリング」は、1本の鋼線を編み込んで作られる特殊な構造のマットレスです。

日本国内では一部の有名メーカーが採用しており、耐久性・通気性・体圧分散性のバランスに優れているのが特長です。

特徴	内容
耐久性	一体型構造でコイルがつぶれにくく、長寿命
通気性	空気の通り道が多く、ムレにくい
体圧分散	面で支えるため、仰向け寝や大柄な人に◎

寝返りをサポートしやすく、長期間使用してもヘタリにくい点が魅力です。

また、コイルが全体で体を支えるため、腰や背中の一部に負担が集中することが少なく、腰痛予防や改善を目指す方にもおすすめできます。

耐久性を重視したい方や、毎日快適に使いたい方には最適な選択肢です。

種類と特徴３・ライフスタイル別に選ぶおすすめタイプ

スプリングマットレスは種類によって向いているライフスタイルも異なります。

「自分にはどれが合っているのか分からない」とお悩みの方は、生活スタイルや体型、睡眠習慣から選ぶのがコツです。

ライフスタイル	おすすめスプリング	理由
腰痛に悩んでいる	ポケットコイル	体にフィットし圧を分散
仰向けで寝ることが多い	ボンネルコイル	背中全体をしっかり支える
汗をかきやすい・湿気が気になる	高密度連続スプリング	通気性が高くカビに強い
2人で使う・振動が気になる	ポケットコイル	振動が伝わりにくい構造

あなたの睡眠環境に合ったスプリングを選ぶことで、毎日の眠りがぐっと快適になります。

マットレスは一日の疲れを癒す大切なアイテム。だからこそ、自分の体と暮らしに合ったものをじっくり選びましょう。

マットレススプリングのメリット・デメリットとは？

スプリングマットレスは長年多くの人に支持されてきた寝具の定番です。

しかし、その魅力だけでなく、使い勝手や環境に応じた注意点も知っておくことが大切です。

特に腰痛持ちの方や寝返りが多い方にとっては、マットレス選びが睡眠の質を大きく左右します。

ここでは、スプリングマットレスの主なメリットとデメリットを、初心者にもわかりやすく解説します。

メリット１・スプリング構造による通気性と体圧分散性

スプリングマットレス最大の利点のひとつは、その構造による高い通気性と優れた体圧分散性です。

金属製のコイルが空気の通り道を確保し、内部に湿気がこもりにくく、汗をかきやすい方や日本の湿潤な気候に適しています。

項目	内容
通気性	コイル間に空間があり、湿気を逃しやすい
体圧分散	コイルの反発で体を均等に支える
清潔さ	カビ・ダニが発生しにくい環境を保てる

体圧分散に優れているため、腰や肩など体の一部に負荷が集中しづらく、快適な寝姿勢を維持しやすくなります。

これは特に、仰向けや横向きで寝る方にとって非常に重要なポイントです。

メリット２・他素材と比較した際の耐久性の強み

スプリングマットレスは、ウレタンやラテックス素材に比べて耐久性に優れていることでも知られています。

内部のコイルが強度のある金属でできているため、長期間使用してもヘタリにくく、コストパフォーマンスも高いです。

比較項目	スプリング	ウレタン	ラテックス
耐久年数（目安）	約8～10年	約5～7年	約6～8年
ヘタリにくさ	◎	△	◯
コストパフォーマンス	高い	中程度	高価

体重が重めの方や、マットレスを長く使いたい方にとって、スプリングタイプは特に信頼性が高い選択肢です。

また、コイルがへたってしまった場合も部分的な修理や交換が可能なケースもあります。

デメリットとしての重さやきしみ問題

一方で、スプリングマットレスにはいくつかの注意点も存在します。

まず挙げられるのが「本体の重さ」です。金属製のコイルが内部に詰まっているため、ウレタンマットレスなどに比べて重く、移動や手入れがしづらいという声があります。

問題点	内容
重量	一般的に20kg以上と重く、1人での移動は困難
きしみ音	長年の使用でコイルが軋むことがある
床直置き	通気性が良くても、床置きだとカビの原因に

また、使用年数が長くなるとコイルのきしみ音が発生するケースもあり、特に軽い睡眠の方には気になるポイントです。

定期的なメンテナンスや、ベッドフレームとの組み合わせを工夫することで対処可能です。

マットレススプリングとウレタンとの違いを比較

マットレス選びでよく比較されるのが「スプリングマットレス」と「ウレタンマットレス」です。

どちらも快眠を目指す上で人気の高いタイプですが、構造・寝心地・耐久性などに明確な違いがあります。

特に腰痛や体への負担を軽減したい方にとって、自分に合った素材選びはとても重要です。

ここでは、初心者の方にもわかりやすく、それぞれの違いや選び方のポイントをご紹介します。

ウレタンとの違い１・反発力とフィット感の違い

マットレスの寝心地を大きく左右するのが「反発力」と「フィット感」です。

スプリングマットレスはコイルによる高反発な弾力性があり、寝返りがしやすく、体全体を均一に支えます。

一方、ウレタンマットレス（特に低反発）は、体の形に合わせて沈み込み、包み込まれるような寝心地が特徴です。

比較項目	スプリングマットレス	ウレタンマットレス
反発力	高反発で寝返りがしやすい	低反発または中反発で体を包む
フィット感	均一に支える	ピンポイントで沈み込む
向いている人	寝返りが多い方、体格が大きい方	柔らかめが好みの方、関節が敏感な方

動きやすさを重視するならスプリング、包み込む感覚を求めるならウレタンがおすすめです。

ウレタンとの違い２・通気性・重さ・寿命などの比較ポイント

素材によって通気性やお手入れのしやすさも異なります。

スプリングマットレスはコイル構造のため空気が通りやすく、湿気がこもりにくいのが特長です。

一方、ウレタンは密度が高く、湿気がたまりやすい傾向があります。

また、重量や耐久性にも違いが見られます。

比較項目	スプリングマットレス	ウレタンマットレス
通気性	◎（高い）	△（ややこもりやすい）
重さ	重い（移動が大変）	軽量（扱いやすい）
寿命	約8〜10年	約5〜7年
メンテナンス	定期的に回転が必要	定期的な陰干しが必要

湿気が気になる方や、長く使いたい方にはスプリングタイプが向いています。

一方で、取り扱いやすさを重視する方にはウレタンがおすすめです。

ウレタンとの違い３・どちらが自分に合っている？選び方の目安

最終的には、「どちらが自分に合うか」が一番大切です。

選ぶ際には、体型・寝姿勢・睡眠の質に対する悩みなどを考慮しましょう。

例えば、腰痛に悩んでいる方には体圧分散性の高いスプリングタイプが合いやすく、肩や関節の違和感が気になる方には柔らかめのウレタンが向いています。

目的別	おすすめ素材
寝返りが多い・通気性重視	スプリングマットレス
包み込まれる寝心地・軽量さ重視	ウレタンマットレス
腰痛・体の負担軽減	スプリングマットレス（高反発）またはウレタン（高密度）

「実際に寝てみる」「返品保証を利用する」などの工夫も、納得のいく選択につながります。

迷ったらまずは体験できる店舗や、試せるマットレスから始めてみましょう。

【マットレススプリングとは】選び方や種類などまとめ

マットレススプリングとは？マットレススプリングの選び方で失敗しないためのポイントマットレススプリングの種類とそれぞれの特徴を比較マットレススプリングのメリット・デメリットとは？

マットレススプリングを選ぶ前に知っておきたい重要ポイント

マットレス選びは、快適な睡眠環境づくりにおいてとても大切なステップです。

とくに「マットレススプリング」は、種類も多く性能の違いが分かりづらいため、正しい情報をもとに選ぶことが重要です。

本記事では、「マットレススプリングの選び方」「種類の比較」「メリット・デメリット」「ウレタンとの違い」について、詳しく解説してきました。以下に、要点をまとめます。

マットレススプリングのポイントまとめ表

比較項目	スプリングマットレス	ウレタンマットレス
主な種類	ポケットコイル、ボンネルコイル、高密度連続スプリング	低反発、高反発ウレタン
寝心地の特徴	高反発で体をしっかり支える	柔らかく包み込むような感触
通気性	良好（湿気がこもりにくい）	やや劣る（湿気に注意）
耐久性	約8～10年（高耐久）	約5～7年（使用環境により差）
向いている人	腰痛が気になる方、寝返りが多い方	肩や関節が敏感な方、柔らかさを求める方