スプリングマットレスとは?種類や選び方|メリット・デメリットを解説
スプリングマットレスとは?基本構造と特徴を解説

毎日の眠りが浅かったり、起きた時に体のだるさを感じたりしていませんか?
それは、もしかしたら今のマットレスが体に合っていないのかもしれません。
とくに、肩や腰に負担がかかっていると、朝スッキリと起きられないことが多いですよね。
スプリングマットレスは、内部に金属のバネ(スプリング)が内蔵されており、体の重さをバランスよく支えてくれる寝具です。
反発力があるので、寝返りがしやすく、体圧を分散する効果にも優れています。
この記事では、スプリングマットレスの基本構造や、他素材との違い、向いている人の特徴などをやさしく解説していきます。
自分に合うマットレス選びの第一歩として、ぜひ参考にしてみてください。
スプリングマットレスの定義と仕組み
スプリングマットレスとは、内部に金属製のバネ(スプリング)を内蔵した構造を持つマットレスのことを指します。
このスプリングが、体を下からしっかりと支える役割を果たしてくれます。
とくに、腰や肩に体重が集中しやすい方には、このサポート感が重要です。
ただ寝ているだけでも、実は体には常に圧力がかかっています。
その圧力をスプリングが点または面で分散し、沈み込みすぎず、自然な寝姿勢を保つ助けになります。
下記に、スプリングマットレスの構造の基本をまとめました。
部位 | 内容 |
---|---|
表面層 | キルティング生地やウレタンなどの詰め物があり、肌当たりを柔らかくします。 |
スプリング層 | 金属製のバネが体重を支えるコア部分です。種類によって構造が異なります。 |
ベース層 | スプリングを安定させる土台部分で、耐久性を高めます。 |
構造がしっかりしている分、へたりにくく、長く使えるというメリットもあります。
他のマットレス素材との違い
「ウレタンマットレスやファイバーマットレスと何が違うの?」と疑問に感じる方も多いでしょう。
それぞれの素材には特徴があり、スプリングマットレスとの違いを知ることで、自分に合った選び方がしやすくなります。
スプリングマットレスは、反発力に優れており、寝返りをサポートする構造が特徴です。
一方、ウレタンマットレスは身体にフィットする柔らかさがあり、体を包み込むような感触が魅力です。
また、ファイバーマットレスは通気性に優れていて、ムレを防ぎたい方に向いています。
違いを表にまとめました。
項目 | スプリングマットレス | ウレタンマットレス | ファイバーマットレス |
---|---|---|---|
反発力 | 高い(寝返りがしやすい) | 低~中(沈み込みやすい) | 中(やや硬め) |
通気性 | 中 | 低(ムレやすい) | 高(夏に快適) |
耐久性 | 高(10年程度使用可能) | 中(5~8年目安) | 高(耐水性もあり) |
それぞれの素材に向き・不向きがあるので、寝心地の好みや体の悩みに合わせて選ぶことが大切です。
どんな人に向いているのか
スプリングマットレスはどんな人に向いているのでしょうか?
マットレス選びに迷っている方にとって、自分の体や睡眠習慣と合っているかは大きなポイントですよね。
とくに、寝返りが少ない方や、朝起きると腰や肩が重だるいという方には、スプリングマットレスがおすすめです。
また、寝返りがしやすいため、長時間同じ姿勢でいることによる血流の悪化を防ぎ、朝スッキリ目覚めやすくなります。
向いている方の特徴を下記に整理しました。
向いている人の特徴 | 理由 |
---|---|
腰や肩に負担を感じやすい方 | 体圧分散性があり、負担を和らげてくれるから |
寝返りの回数が多い、または少ない方 | 反発力があり、スムーズな寝返りを助けてくれる |
蒸れが気になる方 | スプリング構造の通気性で快適に眠れるから |
初心者の方でも、自分の悩みに合った特徴があれば、スプリングマットレスは安心して選べる選択肢のひとつです。
スプリングマットレスの種類と特徴について

スプリングマットレスと一口に言っても、実はいくつかの種類があります。
その違いを知らずに選んでしまうと、「思っていた寝心地と違う…」と後悔することも。
とくに肩や腰に違和感がある方や、朝スッキリと目覚めたい方にとって、コイルの種類による寝心地の差はとても重要です。
それぞれのスプリングには構造や特性があり、自分の身体に合うかどうかで満足度も大きく変わります。
ここでは代表的な3つのスプリングマットレスの種類について、特徴と向き不向きをやさしく解説していきます。
初めてのマットレス選びでも、きっと自分にぴったりのものが見つかるはずです。
ボンネルコイルの特徴と向き不向き
ボンネルコイルは、昔ながらのスタンダードなスプリング構造です。
バネ同士が連結されており、面で体を支えるのが特徴です。
体の一部が沈み込むことなく、硬めの寝心地を好む方には心地よく感じられるでしょう。
しかし、体圧分散がやや弱く、体のラインにフィットしづらい点は注意が必要です。
とくに肩や腰に負担を感じやすい方は、硬すぎると痛みの原因になることもあります。
また、寝返りの振動が伝わりやすいため、2人で使うベッドには不向きな場合があります。
以下に特徴をまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
反発力 | 高い(硬めで沈みにくい) |
通気性 | 高い(空間が多く熱がこもりにくい) |
向いている人 | 体格がしっかりしていて、硬めの寝心地を好む方 |
向いていない人 | 肩や腰に不安があり、やさしいフィット感を求める方 |
価格帯が比較的リーズナブルなのも魅力のひとつです。
ポケットコイルの特徴と寝心地
ポケットコイルは、1本1本のコイルが独立して不織布に包まれている構造をしています。
それぞれのスプリングが独立して動くため、体のラインに沿って沈み込み、フィット感に優れています。
肩や腰の負担を感じやすい方にもやさしく寄り添う構造で、寝返りをうったときも衝撃が伝わりにくいのが特徴です。
そのため、パートナーと一緒に眠る場合でも動きが気になりにくく、快適な睡眠をサポートします。
やわらかすぎるモデルは沈み込みすぎることもあるので、硬さのバリエーションに注意して選びましょう。
以下の表でポイントを整理しています。
項目 | 内容 |
---|---|
反発力 | 中〜高(体の部位ごとに支える) |
フィット感 | 高い(体圧を分散しやすい) |
向いている人 | 腰や肩が気になる方、寝心地を重視する方 |
向いていない人 | 硬めの寝心地を好む方 |
やわらかさと支えのバランスが絶妙で、多くの方に選ばれているスプリングタイプです。
高密度連続スプリングの魅力とは
高密度連続スプリングは、ひとつながりの鋼線で構成された特殊なコイル構造です。
その名のとおり密度が高く、全体で体を支える力が非常に安定しています。
体の重みに強く、耐久性にも優れているため、長く使いたい方におすすめです。
また、寝返りがしやすく、通気性にも配慮されているため、ムレにくく快適な環境を保てます。
硬めの寝心地が特徴なので、柔らかさを求める方にはやや合わないかもしれません。
以下にその特性を整理しました。
項目 | 内容 |
---|---|
反発力 | 非常に高い(寝返りしやすい) |
耐久性 | 高い(へたりにくく長持ち) |
向いている人 | 体格が大きい方、硬めで安定感を求める方 |
向いていない人 | 柔らかさや包まれるような感触を求める方 |
ホテルなどで採用されることも多く、しっかりとした寝心地を好む方に支持されています。
スプリングマットレスのメリット・デメリットは?

「寝心地の良いマットレスが欲しいけど、どんな特徴があるのかわからない」
そんな風に悩んでいませんか?
スプリングマットレスは、安定感と反発力が特徴の人気タイプですが、選ぶ際にはメリットとデメリットの両方を知っておくことが大切です。
とくに肩や腰が気になる方、朝スッキリと目覚めたい方にとっては、体に合った構造かどうかが重要なポイントになります。
このセクションでは、スプリングマットレスの利点と注意点をわかりやすく整理し、他素材との違いにも触れながら解説していきます。
「買ってよかった」と思える選択の参考になれば幸いです。
スプリングならではの通気性と耐久性
マットレスの中でも、スプリングマットレスは通気性と耐久性に優れている点が大きな魅力です。
スプリング構造は内部に空間が多く、空気の流れを妨げにくいため、湿気がこもりにくい特性があります。
とくに汗をかきやすい方や、ムレが気になる方には快適な寝心地が得られるでしょう。
また、反発力のある金属スプリングが体をしっかり支えるため、へたりにくく、長期間使いやすいのも特徴です。
構造がしっかりしている分、寝返りも打ちやすく、体に負担をかけにくい設計です。
以下の表でメリットをまとめました。
特徴項目 | 内容 |
---|---|
通気性 | スプリングの間に空間があり、熱や湿気がこもりにくい |
耐久性 | しっかりした構造で、長期間へたりにくい |
寝返りのしやすさ | 反発力が高く、自然な動きをサポートする |
清潔で安定感のある寝心地を求める方には、スプリングマットレスがぴったりです。
デメリットとして注意すべき点
スプリングマットレスには優れた点が多い一方で、注意しておきたいデメリットも存在します。
たとえば、スプリング同士が連結されているタイプでは、寝返りの振動が伝わりやすいという傾向があります。
ご夫婦や同じベッドで眠る方にとっては、相手の動きが気になって眠りの質に影響することもあります。
また、スプリングの種類によっては、体のラインに沿いにくく、部分的に圧力が集中してしまう可能性もあります。
さらに、内部に金属が使われているため、処分や解体の手間がかかるという点も無視できません。
以下に主なデメリットをまとめました。
注意点 | 内容 |
---|---|
振動の伝わりやすさ | 特にボンネルコイルでは、動きが周囲に響きやすい |
体圧分散の個人差 | 硬めのモデルではフィットしにくいことがある |
処分のしづらさ | 金属が入っているため、粗大ごみ扱いになることも |
購入前にこれらの点を理解しておくと、後悔のない選択につながります。
ノンコイルマットレスとの比較ポイント
スプリングマットレスとよく比較されるのが、ウレタンやファイバーなどのノンコイルマットレスです。
「どちらが自分に合っているの?」と迷う方も多いと思います。
ノンコイルタイプは、体にしっかりとフィットする柔らかさが特徴で、静音性に優れているのがメリットです。
ただし、通気性や耐久性ではスプリングに軍配が上がることが多く、寝返りのしやすさも人によってはスプリングのほうが快適に感じることがあります。
どちらも一長一短があるため、重視したいポイントによって選び方が変わります。
以下に比較ポイントを整理しました。
比較項目 | スプリングマットレス | ノンコイルマットレス |
---|---|---|
通気性 | 高い(空間があり熱がこもりにくい) | 低~中(素材による) |
フィット感 | 中(種類による) | 高い(包み込まれるような感触) |
静音性 | やや低い(軋み音が出る場合あり) | 高い(静かで振動が少ない) |
処分のしやすさ | やや手間がかかる | 比較的簡単(燃えるごみで出せる場合も) |
どちらを選ぶか迷ったときは、「寝心地」「通気性」「手入れのしやすさ」など、優先順位を整理するのがおすすめです。
後悔しないスプリングマットレスの選び方

スプリングマットレスを選ぶ際、「種類が多すぎて、どれが自分に合うのかわからない」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
とくに肩や腰の負担が気になる方、寝心地にこだわりたい方にとっては、マットレス選びの失敗は快眠に直結します。
せっかく買い替えるなら、「ちゃんと選べばよかった…」と後悔しないように、選び方のポイントを押さえておくことが大切です。
このセクションでは、自分に合ったスプリングマットレスを見つけるために大切な3つの観点をご紹介します。
体格や寝姿勢に合うか、反発力は適しているか、そして実際の使用者の声も判断材料になりますよ。
寝姿勢や体格に合ったタイプを選ぶ
マットレス選びで見落としがちなのが、自分の寝姿勢や体格に合っているかどうかです。
「どれでも同じじゃないの?」と思いがちですが、実はそれぞれに合うスプリングの構造は異なります。
たとえば、横向き寝の方は肩が沈みやすいため、ポケットコイルのように体にフィットするタイプが向いています。
一方、仰向け寝や体格が大きめの方には、しっかり支えてくれる高密度連続スプリングなどが快適です。
以下の表で自分の体格や寝姿勢に適したタイプを確認してみましょう。
寝姿勢/体格 | 向いているスプリングタイプ |
---|---|
横向き+小柄 | ポケットコイル(体にフィット) |
仰向け+標準〜大柄 | 高密度連続スプリング(反発力が強い) |
うつ伏せ+細身 | ボンネルコイル(硬めで安定) |
自分の体の特徴に合った構造を選ぶことで、寝返りのしやすさや圧迫感の軽減につながります。
硬さ・反発力の選び方のコツ
マットレスの硬さや反発力は、寝心地に直結する大事なポイントです。
「柔らかければ快適」「硬ければ腰にいい」と思いがちですが、実は人によってベストな硬さは異なります。
たとえば、体重が軽い方は柔らかめでもしっかり体を支えられますが、体重が重い方は硬めのほうが沈み込みすぎず安定します。
また、腰痛が気になる方には、自然な寝姿勢を保ちやすい中反発〜高反発のマットレスが合いやすい傾向があります。
下の表を参考に、自分に合った反発力の目安を確認してみましょう。
体重の目安 | 推奨される硬さの目安 |
---|---|
50kg以下 | やや柔らかめ(沈み込みすぎに注意) |
50〜70kg | 中反発(体圧をバランスよく分散) |
70kg以上 | 高反発(沈み込みにくく安定感あり) |
ショールームやお試し期間を活用して、実際に寝てみるのが一番の判断材料になります。
口コミや使用者の満足度をチェック
どんなにスペックが良くても、実際に使った人の声を聞かなければ、購入後に後悔する可能性がありますよね。
スプリングマットレスは商品によって寝心地が大きく異なるため、口コミやレビューはとても参考になります。
とくに「腰痛が楽になった」「寝返りがしやすくなった」など、自分と似た悩みを持つ人の感想に注目するとよいでしょう。
また、星の数だけでなく、具体的な使用期間や使用シーンが書かれているレビューのほうが信頼性が高いです。
比較の際には、以下のようなポイントに注目しましょう。
チェックポイント | 内容例 |
---|---|
評価コメントの具体性 | 「3ヶ月使ってもヘタらない」「夫婦で使っても振動が気にならない」 |
星のばらつき | 評価が偏りすぎていないか(5か1ばかりなど) |
実使用者の感想 | 同年代・同悩みの人がどう感じているか |
ネットだけでなく、体験型ショールームのレビューも合わせてチェックするのがおすすめです。
スプリングマットレスとは?種類やメリット・デメリットなどまとめ

ここまで、「スプリングマットレスとは?」について、詳しく解説してきました。
でも結局、自分に合っているのか不安なまま…そんな気持ちが残っている方もいらっしゃるかもしれません。
「腰や肩の痛みをやわらげたい」「寝返りが打ちやすくて朝スッキリ目覚めたい」そんな思いでマットレスを探しているのに、種類が多すぎて迷ってしまいますよね。
マットレスは毎日の睡眠に直接関わるものだからこそ、妥協せず、納得のいく選び方をしたいものです。
そんなお悩みに寄り添ってきた中でお伝えしたいのは、スプリングマットレスには明確な特徴と選び方のコツがあるということです。
以下に、今回解説してきた内容をわかりやすくまとめました。
■スプリングマットレスの主な種類と特徴
種類 | 特徴 | 向いている方 |
---|---|---|
ボンネルコイル | 面で支える構造で硬めの寝心地 | 安定感を求める方、体格がしっかりした方 |
ポケットコイル | 点で支える構造で体にフィットしやすい | 寝姿勢にこだわる方、横向き寝が多い方 |
高密度連続スプリング | 耐久性・通気性が高く、反発力も強め | 長く使いたい方、寝返りが多い方 |
それぞれに個性があるので、「寝心地の良さ」や「体の悩み」に合わせて選ぶことが大切です。
■メリットとデメリットの整理
スプリングマットレスは、通気性が高く、耐久性にも優れているのが魅力です。
一方で、種類によっては振動が伝わりやすかったり、体にフィットしにくいこともあります。
選び方を間違えると、かえって肩や腰に負担がかかってしまうこともあるため、自分の体に合ったタイプを見極めることが重要です。
■後悔しないための選び方ポイント
1つめは、寝姿勢と体格に合った種類を選ぶことです。
横向き寝ならフィット感のあるポケットコイル、体重が重めなら高密度連続スプリングなど、相性を意識しましょう。
2つめは、硬さや反発力のバランスです。
柔らかすぎると沈みすぎて腰に負担がかかり、硬すぎると肩が圧迫されやすくなります。
3つめは、口コミやレビューを参考にすること。
実際の使用者の声を知ることで、見えてこなかった使用感や満足度の違いを把握できます。
スプリングマットレスは、きちんと選べば毎日の睡眠の質を大きく向上させてくれる頼もしい存在です。
「肩や腰にやさしい寝心地」「快適な目覚め」「長く使える安心感」――これらを求める方には、ぴったりの選択肢となるはずです。
今回のまとめを参考に、あなたの理想の睡眠環境に一歩近づけるマットレスを見つけてください。








