あなたは、いつも触れているマットレスや繊維製品には、身体に有害な物質が含まれている可能性があることを知っているでしょうか?
近ごろの製造メーカーでは、コストの削減や労働時間の短縮をはじめ機能性や利便性を求める傾向にあります。その弊害として有害な化学物質の混入など、身体への危険性は高まっております。
マットレスが出来上がるまでには、多くの素材が使用され、様々な場所で加工されて作られているため「安全性の確保」が、むずかしいのが現状です。
ここでは、身体の健康に対して、一切無害であることを証明する、世界最高水準の安全規格である【エコテックススタンダード100】と【サーティピュア】について確認していきます。
300種の有害物質をクリア!【エコテックススタンダード100】
日本よりもキビシイ! 海外の有害物質規制
製品の安心・安全に関して、日本製だから信頼できると考えている人は少なくないはずです。
じつは、有害物質に関しては、日本よりもキビシイ法規制で安全を確保している国がたくさんあります。
【エコテックススタンダード100】は、300種類以上の有害物質に対して、キビシイ安全基準をクリアした製品だけに与えられる世界最高水準の安全な繊維製品の証です。
国別有害物質規制比較(概要)
○全面的に規制 △部分的に規制
🔵参考資料➀ 【規制対象物質の用途と毒性】リスト
🔵参考資料➁ 【規制値表 – 概要、規制物質】リスト
【エコテックススタンダード100】 安全の証明4つの理由
➊ 世界最高水準の安全基準
日本をはじめ各国の法律や規制は常に新しく変化していきます。エコテックスは最新の規制にも対応できる、世界最高水準の繊維に関する安全基準です。
➋ 原料から生産体制まで安全性を証明
安全性を確保するために、糸・染料・化学薬剤などの素材から加工・製造・流通など「トレーサブリティ」も含めた広範囲にわたる認証で安全性と信頼性を証明しています。
トレーサビリティ(英: traceability)は、物品の流通経路を生産段階から最終消費段階あるいは廃棄段階まで追跡が可能な状態をいう。日本語では追跡可能性(ついせきかのうせい)とも言われる。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
➌ 環境を守り持続可能な開発目標への取り組み(サスティナブル)
世界中の人々が、まず第一に願っているものは、人が安心して暮らせる環境と、大きくは地球の未来にやさしい取り組みです。
エコテックスは、この目標において環境を守りながら、繊維業界の抱える様々な問題を解決していく取り組みをしています。
サスティナブル(英:sustainable)は、維持できる、持続できる、などの意味。カタカナ語としては、「将来の社会や環境などを損なわないような」といった意味で、特に、環境問題や住宅・建築などの分野で使われる。
Weblio辞書より引用
➍ 豊富な認証実績
エコテックススタンダード100の認証は、世界約100ヵ国、14,330企業、通算16万件以上あり、日本では通算4,000件以上認証実績があります。
エコテックスは、企業間の取引や商品の購入の際の判断基準となっており、現在も全世界での需要が上向いています。
「エコテックス®ラベルがついていないと買わない」という国もあるほどです。
消費者にとっては、明確な購買基準になるので、とても高く認められています。
求められる安全性 4つの製品クラス
製品に求められる安全性のレベルは用途によってちがいます。肌に直接触れる製品ほどキビシクなり、特に乳幼児が使用する製品がもっともキビシイ規制値となっております。
❶【製品クラス1】
36ヶ月までの乳幼児、幼児期に触れる繊維製品
製品 : ベビー衣類、パジャマ、シーツ、ぬいぐるみ など
➋【製品クラス2】
肌との接触面積が大きい繊維製品
製品 : パンツ、タイツ、Tシャツ、ブラウス、布団、マットレス、タオル など
➌【製品クラス3】
肌に直接触れにくい繊維製品
製品 : ジャケット、コート、ネクタイ、アウトドア用品 など
➍【製品クラス4】
装飾用途の家具や服飾品
製品 : カーテン、ジュータン、クッション、イスの張り生地
製品を作る原料の「一本の糸、一滴のインク」から、製造工程、生産現場、製品が出来上がるまでの安全性を追及しています。
また、製品だけではなく、地球環境や生産現場で働く人々の環境にも配慮されているかをキビシク規制する、人と環境にやさしい繊維製品の証です。
さらに、製品の流通経路を生産段階から消費される段階や廃棄される段階まで履歴を記録し、いつでも製品の追跡ができる状態にしており、広範囲にわたる認証で安全性と信頼性を証明しています。
ウレタンの安全、健康、環境保護をクリアした製品に配給される国際的な安全規格、【エコテックススタンダード100】の認証を受けたマットレスを選びましょう。
ウレタンフォームの安全規格 【サーティピュア】
毎日つかうマットレスや寝具の中に、どんな素材の物が入っているかが気になります。マットレス素材のポリウレタンフォームに何が含まれいて、何が含まれていないかの証拠を確認することができます。
サーティピュア(CertiPUR)とは?
サーティピュアは、マットレスやソファーなど家具類に使用されるポリウレタンフォームの製造に適切でない物質を指定し、特定の成分にはキビシイ規制を設定しております。
環境にやさしく、健康を害することなく、安全性をクリアした製品に配給される国際的な安全規格です。
サーティピュア認定のポリウレタンフォーム 5つの保証
➊ 水銀、鉛、カドミウムなどの重金属が含まれていない
➋ 発ガン性やアレルギー性のある染料を使用していない
➌ フタル酸エステル系可塑剤を使用していない
➍ 発がん性や、遺伝性の遺伝子損傷を引き起こす可能性のある物質を使用していない
➎ 揮発性有機化合物(VOC)の放出が微量である
フタル酸エステル類は、プラスチック製品(特にPVC)などを軟らかくするための可塑剤として使用されています。柔軟性を高めるために、なぜフタル酸エステル類が使用されているかといいますと、耐久性、長寿命、低コストなどの利点が多いためです。
人体への有害性の懸念から様々な規制を受けています。各国の研究機関で生殖毒性が指摘されていますが、一部のフタル酸は発がん性の可能性があるカテゴリーに分類されています。
BOKENより引用揮発性有機化合物(きはつせいゆうきかごうぶつ、英: Volatile Organic Compounds)は、常温常圧で大気中に容易に揮発する有機化学物質の総称のことである。略称は、VOCs、VOC。
具体例としてはトルエン、ベンゼン、フロン類、ジクロロメタンなどを指し、これらは溶剤、燃料として重要な物質であることから、幅広く使用されている。しかし、環境中へ放出されると、公害などの健康被害を引き起こす。
特に最近では、ホルムアルデヒドによるシックハウス症候群や化学物質過敏症が社会に広く認知され、問題となっている。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
サーティピュア認定の透明性は確保されているか!
➊ 企業は、ポリウレタンフォームに含まれる物質に関する安全規格に忠実に従わなければなりません。
➋ 認定ラベルを付与された企業は、サーティピュアの仕様を満たしつづけていることを証明するため、「独立研究機関」による試験を毎年、受けなければなりません。
➌ 試験の結果、不適格となった企業は、早急に改善しなければなりません。もしも改善することが出来なければ、サーティピュア認定を得られず、認定ラベルの使用もできなくなります。
サーティピュアのロゴは登録商標
➊ ロゴの使用は、認定されたポリウレタンフォームのみを使用することに限定されます。
➋ メーカーがロゴを使用する場合は、自社の認定されたポリウレタンフォームに限定されます。
➌ 認定ロゴに関する権利の譲り渡しは、認定されたポリウレタンフォームを仕入れてマットレスやベッドなどを製造する企業に限定されます。
サーティピュア認定ロゴマークのついたマットレスは、ポリウレタンフォームの成分がサーティピュアのキビシイ安全規格をクリアしていることが保証されます。
そして、ベッドやマットレスなどに対するポリウレタンフォームの安全、健康、環境保護をクリアした製品に配給される国際的な安全規格が【サーティピュア】です。
この2つの国際的なキビシイ安全規格の認定取得されているマットレスは安全で安心してお使いいただけます。
毎日使うものだから安心して使いたい。だからこそ国際的なキビシイ安全規格をクリアしたマットレスを選びましょう。
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