❶ マットレスの寿命を判断する方法
マットレスの耐久年数は、品質のちがいにもよりますが、短いもので3年、長くても約10年となっております。
睡眠中の寝返り回数は、健康な成人の方で1日あたり20回~30回といわれています。1日に平均20回の寝返りをしていることにすると、365日(1年)で年間7,300回の寝返りを打つことになります。
これが、5年間では、なんと3万6千5百回にもなるのです。とても多い寝返り回数に耐えて身体を支えることになるので、マットレスには大きな負担が、かかっているのです。それでは、どのような状態になったら「そろそろ限界かな」と判断する目安を確認していきます。
3段階のステップで寿命を判断する
🔷第一段階は、腰やお尻の部分に「ヘコミ」ができた
身体のなかでも、体圧が大きくかかる部分は、腰とお尻です。この部分は長年使っているうちにヘタってきます。
一度ヘタってしまうと元に戻すことはできません。マットレスの中央に「ヘコミ」ができてきたら寿命であり、買い替えの時期と判断できます。
🔷第二段階は、背中やお尻にコイルがあたり痛みを感じる
「スプリングコイル」タイプのマットレスの場合、コイルをおおっている表面のクッション材や詰物がヘタってくると、直接コイルが表面に出てくるようになり、体にあたるようになります。
背中やお尻に痛みを感じるようになったら買い替えの時期です。
🔷第三段階は、表面の生地がすり減ってきたり、やぶれたりしている。
経年劣化により、表面がすり切れる状態になった場合は、詰物のクッション材やスプリングコイルもヘタっている可能性が大きく、最悪の場合はコイルが生地表面を突き破って体にあたりケガをする恐れがあります。
この状態でマットレスを使い続けるのは危険ですので、早急に買い替えましょう。
❷ コスト節約で、中古マットレスを選ぶときの3つの注意点
中古品は、どのような人が、どのように使ってきたかは、わかりません。当然、品質の保証もありません。
実店舗では、直接触れてマットレスの状態を確認できますが、通販やネットオークションでは写真やコメントだけで判断することになり、ヘタリや細部のキズ、破れの確認はできません。
信頼できる通販サイトや実店舗を利用することを、オススメします。しかし購入には自己責任がともないますので、充分考えた上での判断が必要です。
❶ どのような人(病気や感染症)やどんな使い方(清潔・手入れ)をしてきたのか判断できない。
❷ 品質や耐久性の保証がないので、何年使えるのかわからないため、最悪の場合はすぐ使えなくなることがある。
➌ 中古品を短期間使用して、結局、新品を買い替えることになれば、トータルでコスト増になってしまう場合がある。
このように中古マットレスには、いろいろなデメリットが存在するので、中古品の状態を必ず確認するようにしましょう。
➌ 不要になったマットレスの処分方法は?
一般的に、マットレスの処分には、大きな労力とお金がかかります。特にスプリングコイルマットレスは処分品目のなかでも一番コストがかかるといわれています。
ただし、マットレスの状態が良かったり、ブランド品だったりすると売ることができます。ここでは、「お金をかけて」処分する場合と、「お金をかけず」に処分する方法、「お金にかえる」処分方法を確認していきます。
お金がかかる処分方法
- 自治体のゴミ処分場へ持参する。(処分料は数百円から)
- 自治体のリサイクル券を購入し、回収日に粗大ゴミとして出す。(2000円前後)
- 買い替え時に購入店に処分依頼する(1000円~3000円、無料もあり)
- 不用品回収業者に処分してもらう(シングルで3000円前後)
回収業者への依頼は、費用はかかっても、手間をかけたくない方にオススメです。自宅まで引き取りに来てもらいたい、マットレスのいたみがひどくリサイクルに回せない、重くて指定の場所まで運べないという場合は利用価値があります。
売ってお金にかえる処分方法
🔷リサイクル業者に引き取ってもらう
運ぶ手間や引き取り料もかからず、なおかつお金にしたい方にオススメです。近ごろは出張買取サービスを行っている業者がほとんどです。
使用状態がよく、清潔なものや、ブランド品は高額での引き取りも、あり得ます。反面、状態が悪く、汚れや破損がある場合は引き取り自体を断られることもあるので確認しましょう。
🔷ネットオークションで売る
マットレスの状態が良くブランド品であれば、比較的カンタンに売れることがあります。しかし買い手次第なので、いつ売れるかは判断できません。売れなければ、大きなマットレスはじゃまになり、いつまでも部屋の中に存在することになります。
お金がかからない処分方法
自分で分別して捨てる
手間がかかっても、お金をかけたくない方にオススメです。ただし細かい分別が必要となります。
「燃えるゴミ」として、生地やクッション材は剥がして細かく切ります。「燃えないゴミ」としては、スプリングコイルを番線カッターで細かく切断する必要があります。思ったよりも重労働で力が必要なので、女性にはムリかもしれません。
お金を取られるか、売ってお金にできるかの違いもでてきます。処分する先のことも考えながら、きちんと手入れをして大切に使うことをオススメします。