腰痛持ちの人は、「低反発」と「高反発」、どっちがいいの?

腰痛対策には 高反発マットレス 低反発マットレス どちらにする

あなたは、腰痛に効くのは、「低反発」それとも「高反発」? どちらがいいんだろうと思い悩んでいませんか。

一般的に「低反発マットレス」は、ソフトな感触と、やわらかい寝心地が特徴であり、 「高反発マットレス」は、寝返りがうちやすく、耐久性にすぐれていることから腰痛の改善に効果があるといわれています。

ここでは、タイプのちがう「ウレタンフォーム」マットレスの良いところ、残念なところをくわしくみていきます。

🔷 「低反発マットレス」のとくちょうは?

あなたも知っていると思いますが、あの有名なNASA(アメリカ航空宇宙局)が宇宙飛行士のために開発したといわれる、衝撃吸収のための低反発素材を手がかりに開発されたのが「低反発ウレタンフォーム」です。

正式名称は「低反発弾性軟質ポリウレタンフォーム」といわれ、「弾性」(反発力)を抑え、「粘性」(衝撃吸収性)を上げたウレタンフォームです。

低反発フォームは反発弾性率(反発力)が15%程度以下で、寝具に用いると感触がやわらかく、局部的な圧迫が少ないのが特長です。

体圧が全体に分散されることから、血流阻害や床ずれ防止に効果があるとして介護商品などにも多く利用されています。

【反発弾性率】
製品から50×100×100mm以上の試験片を切り出し、試験片の上面より500mmの高さから直径16mm、質量16gの鋼球を落下させ、跳ね返った最高の高さを落下高さ(500mm)の百分率(パーセント)で表す。
日本ウレタン工業協会より引用

「低反発マットレス」4つの良いところ

❶ 身体にフィットする「やわらかい」寝心地

低い反発力により、衝撃を吸収する力が高く、ゆっくり沈み込むように、身体をやさしく包み込んでくれるわらかい寝心地が特長となっております。

❷ 局部的な圧力を軽減する「体圧分散性」

衝撃吸収性にすぐれているため、局部的な圧迫が少なく、体圧を身体全体に分散します。

 女性でも持ち運びカンタン

厚みがうすいタイプが多く、軽いため持ち運びしやすく、天日干しするのもカンタンです。

➍ 比較的に価格が安いこと

厚みが4センチ前後とうすいタイプが多く、価格は低めで手に入れやすくなっています。ただし、耐久性も低いため、製造コストがあまりかかっていないという理由もあります。

「低反発マットレス」4つの残念なところ

❶ やわらかい分、「耐久性」が低い

低い反発力により、やわらかいため、身体が沈み込んだときにマットレスの変形量が大きくなります。そのため、「へたり」が早く耐久性も1年から長くて5年と短くコスト面でもマイナスです。

❷ わらかい素材のため「通気性」が悪い

低反発はやわらかさを出すため、スポンジを圧縮したような構造です。そのため、空気のとおり道がなく、内部に熱や湿気をためやすく、通気性が悪くなってムレを感じることがあります。

➌ 体が沈み込むため、「寝返り」が打ちにくい

やわらかくて寝心地がいいのですが、その分、身体が沈み込んだ寝姿勢になってしまいます。
その結果、寝返りを打つときに余計な力が必要となり身体への負担が大きくなるのです。

➍ 気温の変化で「硬さ」が変わってしまう

低反発フォームは、「感温性」という温度の変化によって硬さが変わる性質があり、暑い夏は「ふにゃふにゃ」と柔らかく、寒い冬は「カチカチ」と固くなります。

このことから、低反発フォームは、気温により弾力性が変わってしまうため、一年中で安定した寝心地を得ることは、むずかしいかもしれません。

体験談
じつは、私もかつては、ギックリ腰から始まって、その後に、ついかんばんヘルニアで悩んでいるときですが、「NASAで研究開発された衝撃吸収・・・」のうたい文句につられて、今でもCMでとても有名な低反発マットレスを使っていました。

当時はまだ値段が高く、特別セールのとき49,800円で手に入れました。
タイプは今もよくCMされているのと同じで薄型マットレスです。

布団の上に敷いて使っていたのですが、身体が沈み込むため、寝返りが大変で腰痛をさらに悪化させてしまいました。

そして、通気性が悪いため湿気がひどく、つゆ時や夏場は使っていられない状態でした。
このことから、3ヶ月から4ヶ月使っても良い効果が期待できずに、使うのをやめることになった経験があります。

低反発は価格が安いのがポイントですが、高額なタイプの「低反発マットレス」では、耐久性や通気性など改善されているものもあるようですが、一般的に低反発マットレスは「腰痛改善」には適していないように思われます。

※個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。

🔷 「高反発マットレス」のとくちょうは?

高反発マットレス 復元率が高く へたりにくい 体圧分散に優れている

「腰痛改善」に効果があるのは「高反発マットレス」です。

寝具選びで、もっとも重要なのは、寝返りを打ちやすくすることにあります。

寝返りを打ちやすくするには、マットレスに身体が沈み込むことがなく、いかにして「体圧分散」を,うまくできるかが腰痛を改善するポイントです。

高弾性(高反発)フォームは反発弾性率が50%以上であり、圧縮後の復元率が高く、「ヘタリ」 にくいのが特長です。(低反発は15%以下)

「高反発マットレス」は適度なかたさと反発力で身体を支えることにより、「体圧分散性」にすぐれ、寝返りも打ちやすくなります。

「高反発マットレス」3つの良いところ

寝返りがしやすく、「体圧分散」にすぐれている

高い反発力で全身をバランスよく支えることで、身体が沈み込みすぎず、寝返りが打ちやすくなります。

弾力性が高く、身体全体を押し上げてくれるので身体にかかる体圧が分散されるからです。「体圧分散」により局部へかかる負担が軽減されるため、腰への負担も軽くなります。

寝返りがうまく出来ないと、睡眠中に目を覚ますことが多くなるため熟睡できません。快適な睡眠を維持するためには、スムーズな寝返りを促進する高い反発力がとても大切です。

❷ ヘタリ」にくく、耐久性にすぐれている

適度なかたさを実現するためウレタンの密度(=質量÷体積)を高くして製造しています。

密度を高くすることで、毎日の繰り返し使用でも、身体の重さによる圧縮後の復元率が高いため、「ヘタリ」にくく、耐久性にすぐれいるのが特長です。

通気性がよく、ムレも少ない

発砲ウレタンの発砲する泡の大きさを調整しているため、通気性がよく、ムレることもありません。

「高反発マットレス」3つの残念なところ

寝心地が硬く感じる場合がある

適度な硬さと反発力があるため、身体がなれるまでは時間がかかることもあり、少し硬く感じます。硬さを選べるタイプもあるので体重や好みなどにあわせて選ぶこともできます。

移動するのに少し負担を感じる

マットレスの厚みが8センチ以上のタイプが多く、重量があるため、移動するときに重さを感じる場合があります。最近では研究開発により重さを軽くする対策がとられているので大きな負担を感じることはありません。

比較的に価格が高いこと

「腰痛改善」のため、ヘタリにくい高い「耐久性」と「復元力」や「通気性」を重視して、高品質に作られているため価格は高めです。

また、理想的な寝姿勢を保つために、厚さを8センチ以上で作られていることもあげられます。価格はすべて「腰痛改善」のための品質を重視した結果です。

体験談
私も「高反発マットレス」を使っていますが、はじめは身体になれるまでは少し硬く感じます。

腰の痛みが、少しやわらいできたと感じるようになったのが使い始めてから17日目頃だったと思います。その後、31日過ぎたあたりから、つらかった腰の症状が、軽くなっていることに気づきました。

個人差はありますが「腰痛改善」の効果がでるまでには、一定の期間が必要となるようです。

寝心地は、反発力により身体をふんわりと押し上げてくれる感じです。寝返りも打ちやすく腰への負担も軽く、快適な睡眠を得られるようになりました。

このように、高反発マットレスの特長は、適度なかたさと反発力です。身体をほど良く押し上げて沈み込まないことで、寝返りを打ちやすくしています。

また、へたりが少なく耐久性が高く5年以上10年と長い間の使用も可能です。衛生面でも通気性が良いためダニやホコリの発生を防ぎます。

※個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。

 

まとめ
このように、「腰痛改善」に適しているのは「高反発マットレス」です。

腰痛をやわらげるには、「寝返りが打ちやすい」こと「耐圧分散性」にすぐれていることが、大きなポイントとなります。

ほかに、「ヘタリ」が少なく耐久性にすぐれていること。「通気性」がよく、ムレも少ないことも大切なポイントです。

「高反発マットレス」の適度なかたさと反発力は、寝返りを打つときに「しずみすぎず、かたすぎず」ほど良く身体を支えているので腰への負担も軽くなります。

「高反発マットレス」は、寝返りが打ちやすく、「体圧分散性」にすぐれ、「腰痛改善」に効果があるといえます。

※個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。

あなたの「腰痛改善」に役立つことを心から願っております。

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